【シリーズ第2弾】ヨガの先生インタビュー:ゼンコウ (ZENKO)先生

ヨガ先生インタビュー第2弾!男性必読!「ヨガを始めるには柔軟性は必要ありません!」

今回はIYCのゼンコウ先生にヨガと瞑想についてお伺いしました。
ヨガの未来像では火星探索への夢など工学部出身のゼンコウ先生ならではの面白い話が色々と聞けました。

IYC ヨガ 瞑想クラス担当:Zenko ゼンコウ先生とTOM先生 

With Ashtanga/ meditation teacher Zenko (left) and me (right). Photo edit: Michiko Mori

TOM: 今日はよろしくお願いいたします。

ZENKO:こちらこそよろしくお願いいたします。
 

最初はフィジカルな練習だったのが今は精神的な練習に

TOM: Zenko先生はお母さまがヨガをされていますよね、その意味でヨガに慣れ親しんだ環境で育ったのかなと思いますが、いつからヨガを始めて、またヨガを本格的に意識して練習し始めたのはいつ頃になりますか?

ZENKO: 初めてヨガを練習したのは、高校生の時です。当時は母親が練習するのを見て、「気持ち悪いな、絶対にやりたくない!」と思っていてましたが、スーリヤナマスカーラ(太陽礼拝)が部活動のストレッチとして使えると思って母親に教えてもらったのがきっかけです。でも単なるストレッチとして考えていたので今考えるとヨガとしては捉えていませんでした。

本格的ヨガにやろうと思ったのは大学生1年生の春。それまではチームスポーツをやっていましたが、友達とバラバラになったので、一人で出来て、お金がかからず、道具もほとんどいらないヨガが良いのかなと思い母親の紹介でケンハラクマ先生のIYCスタジオでアシュタンガヨガの練習を始めました。

TOM: 練習を続けていくなかでヨガの先生になったきっかけは何でしたか?

ZENKO: 最初はヨガの先生には絶対にならないと思っていました。自分の中で先生になるのであれば知り合いや友達30人から「先生やらないの?」と聞かれたらやろうと考えていました。ある時その人数に達したので求められているのかなと思い、ケン先生に電話で相談したところ、「いいよ」と仰ってくださったのでIYCで教え始めました。

TOM: 高校生のときの太陽礼拝と、今の太陽礼拝では何が違いますか?

ZENKO: 最初はいろんなことを意識しなければできませんでした。呼吸を止めないようにとか膝を伸ばすとか、ポーズの細かいところを意識しないといけなかった。今はそういうところを意識するよりも、流れとか、やっている時の感覚を意識するようになりました。最初はフィジカルな練習だったのが今は精神的というか「身体のなかでどういう感じがあるか」という風に変わりました。

 

ヨガを始めるのに柔軟性は全く必要性ありません!

TOM: 男性の先生ならではのお話しを聞かせてください。男性は身体が硬いことを気にしてヨガを始められない方が多いと感じます。ヨガを始めるにあたり身体の柔軟性は必要なのでしょうか?

ZENKO: 僕も元々身体がとても硬くて、前屈も全くできなかったです(笑)!ですからヨガを始めるのに柔軟性は全く必要性ありません。練習をしていけば必ず身体は柔らかくなっていきます。
ただ現実問題として今日のヨガスタジオは比較的身体の柔らかい女性の方が多くいらっしゃるので、男性が居づらく感じられることがあるかもしれません。ヨガ、瞑想、呼吸法はダイエットや柔軟性といったフィジカル面のみならず、一般社会人に必要な脳トレーニング、ストレスマネージメントも得意分野ですので一度試してみてください。

 

ヨガは決して競争ではない

zenko4
TOM: 男性はプライドというか、特に女性の前で弱いところを見せられないという感覚があるのかもしれませんね。

ZENKO: ここで大切なのはヨガは決して競争ではないということです。自分のペースで、できる範囲で、自分にあったレベルのクラスを選んで練習すれば、男性の方も周りを気にせずにヨガを楽しむことができると思います。

 

土台はすべて呼吸

TOM: 現在IYCでは初級から上級まで様々なクラス持たれていますよね?クラスで共通して重視していることはありますか?

ZENKO: 生徒さんの目的とか目標に合わせて少し指導方法を変えています。

アシュタンガのダイナミックな動き、ジャンプスルーとかハンドスタンドとか、見た目にかっこいいい動きをやりたい!と言う方は正直多いと思います。セカンド、サードシリーズをやる人も増えてきたので、そいう人たちの思いを叶えてあげたいとも思います。そのためには技術面はきっちりと教える必要はあります。ただ、どうしてもアシュタンガのよくない面、暴力的いかなくても、自己主張が強いとか、協調性がないというか、食生活が偏ったりとか、そういった側面が強くなることは僕はよくないと思っています。インドであればよいのかもしれませんが日本では合わないと思います。そうならないように、技術面は教えながらも日本にあった練習方法(向き合い方)をお伝えしていきたいと考えています。

またアシュタンガヨガの僕の考え方は「呼吸法に動きを足す」です。土台はすべて呼吸と考えています。

 

感情と思考が自分ではない

TOM: 瞑想を練習するメリットを教えてください。

ZENKO: まずは単純にリラックスできます。心地よい気持ちを体験できる。騒がしさの中から静けさを感じられます。瞑想を練習し始めた頃は寝ちゃう人も沢山います。ただ練習を重ねていると、感情と思考と自分自身は違う事に気付けるようになります。練習をしていくと思考や感情任せの生活をしなくなります。それが瞑想のよいところです。「感情と思考が自分ではない」ということに気付ければ、そこからどうしていけば良いかということを考えられるようになります。

TOM: 瞑想とヨガの接点を教えてください。

ZENKO: 瞑想は「本当の自分を探す」というと大げさかもしれませんが、自分自身がなんなのか、その原理の部分を探していく作業です。物理学の考え方と同じかもしれませんね。すべての元、原子とか分子とかを突き詰めていくような。ヨガ(アーサナ)はそれにプラスして運動がついてきます。その意味では瞑想よりもハードルが上がっていると思います。科学的にも脳を鍛えるために運動が良いという事が分かってきています。例えば運動することによって脳の中のセロトニン等の伝達物質が多く分泌されるようになるなど。

 

宇宙とか人工知能とかもヨガにつながってきます

TOM: 雑誌のプレジデントでも瞑想やマインドフルネスが特集されるなど、瞑想やヨガの効果が少しづつビジネス界を含め浸透してきているように感じますが、ZENKO先生の考えるヨガの未来像を教えてください。

ZENKO: ビジネスマンがヨガをする利用する理由が増えてきていると思います。マインドフルネスもいいと思いますが、僕はテクノロジーとか医療とかと連携して呼吸法とかメディテーションをさらに飛躍させたいと考えています。またテクノロジーも発達してきています、例えばウェアラブルと言われるツールも(カロリーや心拍数を計測など)もっとヨガに活用されるべきだと思います。テクノロジーが進化していけば、ヨガの分野がただのフィットネスじゃなくて、もっと医療等にも広がっていくのではないかなと。

SFみたいだけど、宇宙とか人工知能とかもヨガにつながってきます。ロケットも発達してきており、火星に移住するなど現実的なってきています。ヨガが火星に行く人たちをサポートする。メンタル面。フィジカル面。そんな時代がくると思っています。

 

ヨガとは「本当の自分を探すツール」

zenko3
TOM: 最後にZENKO先生にとってヨガとは何でしょう?
ZENKO: 「本当の自分を探すツール」です。ツールという部分が大事だと思います。ヨガをすることが目的ではなく、敢えてツールと言っています。
多くの先生が「ヨガとは生きる道」とか「人生そのもの」とかいうけれども、今のこの時代では、ヨガ特にアーサナはツールだと思っていかないと、ツールを使いこなすこと自体が目的になってきていることを心配しています。僕は最近自分の職業を「ヨガインストラクター」とは言っていなくて、前までは「ヨガライフコーディネーター」と言っていたんですが、最近は「マインドインストラクター」としてしています。アーサナ、メディテーション、テクノロジー、医療が連携していくと面白くなるし、みんなが思っているヨガの世界からどんどんと広がっていくと思います。ヨガがより必要性の感じられるものになっていくと思います。

TOM:今日はお忙しい中ありがとうございました!
ZENKO:こちらこそ有難うございました!
 
■□■Yoga Instructor/マインドインストラクター : ゼンコウ(ZENKO)先生のリンク■□■
zenko4
・ZENKO先生のIYCプロフィールはこちら

・ZENKO先生のブログはこちら

 

 

 

 
▼FBでシェアしてください!Please share the article on Facebook!