【シリーズ第一弾】ヨガの先生インタビュー:MIKA (Mikako Yamada)先生

ヨガの先生インタビュー第一回目はIYCでアシュタンガヨガと陰ヨガを教えられているMIKA先生です!陰陽両方のヨガを教えられている先生は珍しいのでお話しを聞くのが楽しみです。

Interview with Mika Yamada

Tom (right) interviewing Mika (left). Mika is an ashtanga/yin yoga teacher based in Tokyo.

 

TOM: 本日はよろしくお願いいたします。

MIKA: こちらこそよろしくお願いいたします。

 

内向きのエネルギーを感じられるようなヨガをしたら変わるのかな….

TOM: 早速ですが陰ヨガとアシュタンガという陰陽両極のヨガを練習または教え始めたきっかけを教えてください。

MIKA: 最初はアシュタンガの練習と指導だけだったんですが、インストラクターになって1年半か2年くらい経って、なかなか痛みや疲れがとれなかった中で陰ヨガのワークショップを受講したことを思い出したんです。

WS受講時は響かなかったんですけれども、アシュタンガのように外向きのエネルギーとは違って、一つのポーズをジッと見つめ内向きのエネルギーを感じられるようなヨガをしたら変わるのかなと思い、自分のためにビクター・チャン(Victor Chang)先生のTTを受講することにしました。

4〜5日、一日中陰ヨガをして修了書をもらったときには、すっかり調子が良くなり気持ちがスッキリしていたのに驚きました。今までは交感神経ばかりが働いていたのかなと。

みんなにもシェアしたかったけれども、当時のIYCは陰ヨガのクラスがなかったので、マイソールクラスのムーンデーのときに陰ヨガを開催したら、人気がでたのでIYCと相談してクラスを始め、今に至ります。それから2年半くらい経ちますが、あっという間ににクラスが増えた印象です。「陰」というと暗いイメージを持つ方もいるので敢えて「YIN」とするスタジオもある中で、IYCではストレートに「陰ヨガ」としましたが受け入れられました。またIYCといえばアシュタンガというイメージが強いので当時は画期的でした。

 

「余裕のあるスペース」を心や身体に生み出す

TOM: 陰ヨガとアシュタンガを練習する醍醐味を教えてください。

MIKA: 陰ヨガはアシュタンガと一緒にするとよいですよー(笑)。両極の開きがあるので、はっきり自分の中で区別がつくのがよいと思います。

アクティブに身体を動かしている時間も大切だけれども、陰ヨガを通して、しっかりと気持ちを休め「余裕のあるスペース」を心や身体に生み出して、できたスペースに「何か良いものが入ってくる準備」ができるようになります。

私は偏った練習はお勧めしません。アシュタンガと陰ヨガでなくても、まったく違うものを日々の生活の中に取り入れるということが大切です。
私はヨガ以外にも身体に関わることを色々と教えています、例えば自然治癒力とか、自力整体とか、自分の力で治し、自立することが大切だと感じています。陰ヨガはアシュタンガではできないことを助る。逆に陰ヨガだけでも足りなくなることがありますのでアシュタンガがある。

 

緩まるということを、現代人は忘れている

TOM: バランスが大切ですね。ヨガを教えてるにあたって気を使っていることありますか?

MIKA: クラスでは「緩める、リラックスする、スペースを作る」という言葉をよく使います。ただ初心者の方には「緩める」ことは難しく、実感していただけるまでに時間がかかります。緩まるということを、現代人は忘れているので、「緩まる意味がわからない」と言われることがありますが、何回も通ってきていただき感じていただきたいです。最近は自分の中で「気持ちがよいな」とか「心地よいな」とか「ホットした気分でいるな」という感情が湧くことで良いとお伝えしています。この時間は「隣の人のことを考えず、自分を見つめる時間」だということをスタート時点で繰り返しお伝えしています。

 

 

私はアシュタンガの先生ぽくないといわれます(笑)

TOM: 陰ヨガとアシュタンガで教えるときの口調とかエネルギーは変えますか?

MIKA: 勿論!陰ヨガのままで教えると力が入らないので切り替えます(笑)。でも私はアシュタンガの先生ぽくないといわれます。ギラギラしていないというか。(笑)

みんなそれぞれ身体違うじゃないですか。陰でもアシュタンガでも。同じ説明をしても皆同じことをできる訳ではないので、その人にあった物を伝えていきたいと心がけています。特にアシュタンガでは無理は絶対にNGと思っています。でもアシュタンガはどうしても、「もぅちょっと」という気持ちが先に立つ人が多いので、その気持ちにも応えつつ今はそこまでやる必要はないよ、と言うことも伝えていきたい。アジャストもグイグイタイプではないです(笑)。その人の身体を触ってすっと動くところまでを動かしてあげる。でももう少し「伸びしろあるよね」という方にはグイっといくときもあります。陰ヨガではしないけど、アシュタンガで伸びしろが見える生徒さんには、「できないのではなくって諦めている」もしくは「あるのに使ってないだけ」と指導します。

 

音楽を聴いて切り替えます

TOM: 具体的にはどのようにして頭を切り替えますか?

MIKA: 朝マイソールクラスのあとに陰ヨガがある場合は電車の中で音楽を聴いて切り替えます。音叉528という周波数を528に調律した音楽を聴いて心を落ち着かせます。逆にアシュタンガを教えるときにはノリノリの音楽を聴きます!またクラス内容を考えながら頭を切り替えていきます。最近は自分の切り替えスイッチもハッキリとしてきたと感じています。

 

フルコースヨガ(笑)

TOM: アシュタンガと陰ヨガを一日に両方練習する場合、どちらを先にすればよいでしょう?

MIKA: やればやるほど、絶対に両方やるべきだと私は感じています。陰ヨガはアシュタンガの前にやっても後にやってもいいと私は思っています。終わったあとにSavasana感覚でやる人もいるけれども、アシュタンガの前に陰ヨガをすると呼吸も安定するし、落ち着いたアシュタンガヨガができる。セカセカしないし力みがない。陰ヨガは身体はお休みモードだけど意識はハッキリしているので、クラス後は少しぼーっとするかもしれませんが、暫くするとエネルギーが目覚めてくる。一番いいのは、アシュタンガ前に陰ヨガを練習してクラス後にもちょっと陰やるみたいな。フルコースヨガ(笑)。

 

「心を豊かにする場」みたいな感じ

TOM: フルコースヨガ!今度試してみたいと思います。最後にMIKA先生にとってヨガとは何でしょう?

MIKA: 「心を豊かにする場」みたいな感じです。最近特にそのように思います。色々な人と出会い、広がりがあり、教えを生徒さんからいただくこともある場。私から与え皆さんを成長させているだけでなく、私のことを成長させてくれている「心を豊かにしてくれる場」です。そこで私のなかで新しい気持ちが芽生え広がり、チャンスをもらている場です。ヨガがそいうことを教えてくれると感じています。

 

TOM: 本日は貴重なお時間ありがとうございました。

MIKA: こちらこそ有難うございました。

 

 

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Mika Yamada Ashtanga Yin Yoga

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